目のピントが合わないと不便な事が多いし、もっと症状が悪化したらどうしよう・・・と不安になりますよね?
スマホやパソコンなどを日常的に使う近頃では、目を酷使していることによる疲れが原因の場合もありますが、そこに別の病気が潜んでいる場合もあります。
ここでは目のピントが合わない原因や、可能性のある病気や症状、予防や対策方法などをお伝えします。
目のピントが合わない【目の疲れも原因している場合もあります】
疲れ目が原因で目のピントが合わないことがある
〇目のピントが合う仕組み

目の中には“水晶体”というカメラで言うレンズのような組織があり、これが厚くなると近くにピントが合い、薄くなると遠くにピントが合います。
この水晶体の厚みをコントロールしているのが “毛様体筋”という筋肉で、目のピントが合いにくい場合はこの機能が低下している証拠です。
毛様体筋の機能が低下する原因は加齢もありますが、仕事で長時間パソコンを使う人やゲームやスマホの使い過ぎてもその可能性はあります。
長時間近くばかりを見ていると毛様体筋が緊張した状態が続き、元に戻るまでに時間がかかってしまうというわけです。
ちなみに40歳を過ぎて特に目を酷使するようなことはしていないけどピントが合いにくくなってきた場合は“老眼”かもしれません。
〇目のピントを合わせるためにも

全身どこの筋肉でも使わないとその機能が衰えるのと同じで、毛様体筋も使わないと機能が衰えてしまいます。
疲れ目に慣れきってしまうと対策をしない人もいますが、放置しておけば視力低下の原因になるので、面倒でもパソコンやゲームは1時間行ったら10分は休憩を入れましょう。
例えば“窓から遠くを見る→近くを見る”を繰り返したり、目の周囲を温めたり、目の周りをマッサージするなど色々方法はあります。
体全体を使った体操も有効です。
そして夜は十分な栄養と睡眠をとりましょう。

市販の目薬でビタミンB12(毛様体筋の緊張を改善してくれる成分)が配合されたものを使う方法もおすすめです。
目のピントが合わない症状が出る病気とは
〇意外と多い、ピントが合わなくなる眼病

目を酷使したわけでもないけどなぜかピントが合いにくい場合、もしかすると下記のような眼病の可能性もあります。
老眼
45歳を過ぎたくらいから近くのものが見えにくくなったと感じる人が増加します。年齢を重ねて毛様体筋の強度が弱くなり、水晶体が硬くなってしまうために発症します。裸眼で無理してみるとさらに見えにくくなるため、自分に合った老眼鏡を選びましょう。
眼精疲労
疲れ目がひどくなると全身の疲労感や頭痛、めまいなどの症状が出ます。疲れ目も軽ければこのような症状が出ないため、全身に症状が出たら少しの休憩では回復しないため医療機関の受診をおすすめします。
ドライアイ
涙の分泌量が人よりも減ってしまってしまい、目の乾燥や異物感などの症状が出ます。目を酷使や季節的なもの、加齢など様々な原因があり、人工涙液の目薬を使う方法がおすすめです。
白内障
年齢を重ねて水晶体が濁ってしまい、ピントが合いにくかったり、物が二重に見えるのが主な症状です。目薬と手術で治療すれば治ります。
緑内障
眼圧(眼球の弾力)が高くなり発症します。病院では症状の進行を遅らせるための点眼薬治療や手術が行われますが、白内障のように治るわけではありません。それでも失明の事態は避けることができるので早めの受診が大切です。
脳梗塞
脳梗塞が発症している部位によっては目のピントが合わないなどの症状が出ます。めまい、手足のしびれやろれつが回らないなどの症状が出たらすぐに病院に行きましょう。
目のピント調節に効果的な方法
〇目のピント調節に!今日からやりたい5つの方法
放置しておけば頭痛や肩こり、また視力低下や最悪のケースで失明してしまう目のピント調節機能の衰えはすぐにでも対策を始める必要があるサインです。ここではおすすめしたい対策を5つ紹介します。
窓から遠くを見る
サバンナで生きるアフリカ人の視力がいいのは常に遠くの動物の動きを見たり空の様子を見て天気を予想しているからだそうです。私たちも目の疲れを感じたら窓から遠くを見ると毛様体筋(目のピント調節を行う機能)の緊張がゆるんで目の奥が軽くなるのを実感できます。
サプリを使う
アントシアニン、ルテイン、ビタミンB12といった栄養素は目のピント調節機能を改善してくれる栄養素で、これらが含まれたサプリを使う方法がおすすめです。パソコンやゲーム機から発せられるブルーライトから目を守ってくれる作用もあり、普段これらをよく使う人は長く使っていきたいですね。
ルテイン配合のサプリはさくらの森のめなりをおすすめします。
ホットタオルで血流回復
毛様体筋が緊張した状態は目の周りの血流も悪くなっている証拠です。濡れタオルをレンジで10秒程チンするだけでできるホットタオルをしばらく目に置くだけで血行がよくなり、リラックスできます。
ツボを刺激する
目頭の内側にあるちょっとくぼんだ所にある“晴明(せいめい)”、黒目からほぼ真下に、ほっぺたにある“四白(しはく)”、両手の親指と人差し指の付け根の間より少し下にある“合谷(ごうこく)”などが疲れ目を解消し、ピントをあわせてくれるツボです。目の周囲にあるツボは特に慎重に刺激をしましょう。
簡単ストレッチ
①目をぎゅーと閉じる→②ぱっとあけて2秒静止
これを数回くり返すと目の周りの筋肉がほぐれて血流が回復し、疲れ目を改善してくれる栄養や酸素が十分に送られます。
まとめ
目のピントが合わなくなると、本を読んだりテレビを見たりの切り替えも大変!
それ以上進まないように、ご自身にあった方法で症状がキープできるように取り組みましょう。
大変なのは、そこに潜む可能性のある病気です。

少しでも違和感を感じたら、早めに眼科の診察を受けましょう。
毎日のケアにサプリを取り入れてみるのもいいと思います。
こちらも自分に合う合わないを見極めて、しっかり対策してくださいネ。