眼精疲労で目まいや吐き気がする原因
〇目まいの原因は血流悪化
スマホの使い過ぎで目の疲れと同時に目まいを覚える人は少なくありませんが、目と関係ないように思えるこれらの症状は首から上の血流が関係しています。
目の疲れは近くの一か所を見続けて目の周囲の筋肉が凝り固まり、目はもちろん近くにある耳や脳の血流も悪くなっている状態です。
人の平衡感覚を保っているのも目、耳、脳いった器官で、血流が悪くなればその機能が低下して“グルグル”や“フラフラ”といった人それぞれの症状が出ます。
とにかく大切なのはこれらの症状を感じたら目と体を休めること。そして血流をよくする対策もしていきたいです。

〇吐き気は姿勢も関係している
目の使い過ぎで目まいと同時に吐き気を感じる人もいますが、これは“姿勢”が関係しているかもしれません。その仕組みは以下の通りです。
・ピントが少しずつ合わなくなり無理やり見ようとする
・姿勢が段々前かがみになる
・普段は曲がっている首の骨がまっすぐになり神経が圧迫されて吐き気を覚える
ここまでくると眼精疲労もかなり重症なので、体を締め付けるもの(ベルト、下着、眼鏡や時計など)は外し、横になって休憩しましょう。
ちなみに眼精疲労の原因となる緑内障や繰り返す頭痛、脳腫瘍なども吐き気の症状が出ます。
「症状に慣れちゃった」「ちょっと寝れば治るから大丈夫」ではなく、速やかに病院に相談することが大切です。
眼精疲労の目まいの対処法
眼精疲労からくるめまいの対処法は“目の周囲の血流をよくすること”がポイントです。簡単にできる方法を紹介します。
・疲れていなくても休憩する習慣にする
疲れ目の症状がなくても1時間のうち5分程度はパソコンやゲームのモニターから目を離しましょう。壁かけのカレンダーや時計などできるだけ遠くにあるものを見れば筋肉の緊張もほぐれます。

外から窓を見るのもおすすめです。
・目の周囲を温める
ホットタオルやカイロ(やけどに注意)で温めるのはもちろん、両手で目を覆う(温める)だけでも効果が期待できます。

手が冷たければ10~20回ほどこすり合わせて温めましょう。
自宅では38℃程度のぬるめのお湯でゆっくりと半身浴をしながら目の周囲を指で軽く刺激するのもおすすめですが、目が充血している時(目が炎症を起こしている)は温めるより冷やしてあげましょう。
・ストレッチ
目の周囲のストレッチで血流をよくしてあげます。

職場なら指で目の周囲を指でぐるぐる刺激したり、まばたきを数回行う、眼球をグルグル回すといった簡単な動きでも効果が期待できます。
自宅なら体全体を使ったストレッチやウォーキングで軽く体を動かすこともおすすめです。
・姿勢を正す
長時間スマホやパソコンを使うとどうしても姿勢が悪くなってしまいます。常に姿勢を正す心掛けが大切ですが、習慣づいている人には簡単なことではありません。

パソコンの片隅に「姿勢を正しく!」「胸を張って!」というメモを貼り付けたり、やはり定期的に休憩とって体を動かすことが大切です。